【化学物質管理】台湾「労工安全衛生法」改正案が立法院で承認されました


2013年 6月 26日(水曜日)

618日、「労工安全衛生法」改正案が立法院で承認されました。これにより、
化学物質の登録制度についての法的根拠が与えられたことになります。改正により
法律名は「職業安全衛生法」に改名されました。

 

改正法は55条からなります。重要な改正点について、以下に概要を記します。

1.新規化学物質の登録、リスク評価、管理システムを確立し、中央政府当局が
      新規化学物質を管理するため、製造者または輸入者は、有害性および職業
      リスク評価書を提出し新規化学物質の登録承認を得る前に製造または輸入しては
      ならない(他の法律または中央政府当局により義務付けられている場合は対象外)
     (改正第13条)

2.がん原性、特異的な健康障害性、重要な健康リスクまたは急性障害性を有する
      指定された管理化学物質の許可管理を強化するため、製造者、輸入者または
      雇用者は、中央政府当局によって指定された指定管理化学物質を製造、輸出
      または労働者に取り扱わせてはならない。製造者、輸入者または雇用者は記録の
      ため中央政府当局によって指定された優先管理化学物質について関係する
      操業データを提出しなければならない。(改正第14条)

3.製造者または輸入者は、有害化学物質をビジネスユニットまたは自営業者に
      提供する前に、ラベル表示しMSDSを提供しなければならない。(改正第10条)

4.有害化学物質について、雇用者はそのリスクを評価し、有害性、配置および
      取扱量に応じた管理手段を実行しなければならない。(改正11条)

 

一方、「毒性化学物質管理法」の改正案については未だ審議中です。今月中に
承認されなかった場合は、9月からの会期で審議が継続されることになります。
両改正法案の可決承認を待って、関係当局により執行法の細部、施行時期が
定められることになりますが、新制度は2014年中には施行されると思われます。
新規化学物質登録制度の実施に際しては、その前に既存化学物質インベントリーを
確定する必要があります。現在、20111231日までに台湾で製造。輸入された
化学物質について、届出によるインベントリー(ドラフト)が公表されていますが、
新制度の実施前に既存化学物質の再追加届出が実施される見込みです。既存物質と
みなす期限の延長があるかどうかは不明ですが、届出漏れの物質をお持ちの場合は、
インボイス、分析表など台湾への輸入を裏付ける書類をご準備ください。