【化学物質管理】台湾:化学物質管理最新情報


2012年 11月 15日(木曜日)

台湾の既存化学物質増補届出は2012831日に締め切られ、NCSR(国家化学物質登録室)において届出内容に不備はないか精査が進められていましたが、作業はまもなく終了し12月中旬には既存化学物質インベントリー改訂版がウェブ上に公開される予定です。

 

2012115日 化学物質提報及申報

http://csnn.cla.gov.tw/content/englishHome.aspx

 

一方、新規化学物質管理制度の制定に向けて、労工安全衛生法(労工委員会主管)、毒性化学物質管理法(環境保護署主管)の改正が進められています。労工安全衛生法改正案は20119月、行政院の承認を得て立法院に送られましたが、会期終了のため審議未了となっています。労工安全衛生法改正案の骨子は以下の通りです。

 10条:SDS作成、供給義務。ラベル表示義務。

 第13条:既存化学物質インベントリーにない新規化学物質の事前登録義務。

 第14条:管制性化学品の許可なしでの製造、輸入、供給、処置、使用の禁止。

優先管理化学品について関連資料の報告申請義務。

 

111日、行政院は毒性化学物質管理法改正案が行政院で承認され18日に立法院に送られると発表しました。これにより、化学物質登録制度にかかわる2法案がともに立法院の審議に付されることになりました。

11月に入って環境保護署による改正内容の説明会も開催されています。

 

2012111日 行政院 即時新聞

http://www.ey.gov.tw/News_Content.aspx?n=F8BAEBE9491FC830&s=87DBB2A9C45A8C5F

 

毒性化学物質管理法改正案の骨子は以下の通りです。

 第71項:年間製造・輸入量が一定量を超える指定物質(優先物質)について、生産・輸入状況、物質の特性、有害性および暴露評価を添えて登録。製造・輸入前に審査を受ける。

 第71項の4:同一物質の登録に際しての、重複試験の回避および費用分担を規定。

 第71項の5:中央政府機関/所轄当局は登録申請、資料要求、トン数帯、登録手続き、運用状況、物質の特性、有害性及び暴露評価、CBIの原則、許可の拒絶および取消、その他の関係事項を規定する。

 第35条:第71項違反に対する罰則規定(30万台湾ドル以下の罰金、操業停止)。

 

201242日「毒性化学物質管理法」部分条文修正草案

http://ivy5.epa.gov.tw/epalaw/index.aspx

 

化学物質登録の詳細については、改正法案の成立を待って決められることになりますが(毒性化学物質管理法改正案第71項の5)、労工安全衛生法(改正後は職業安全衛生法)、毒性化学物質管理法の改正案が立法院で可決され、既存化学物質インベントリーが確定されると、インベントリーに収載されていない新規化学物質については、製造・輸入前に登録することが義務付けられます。登録に際して要求される項目(物質の特性、有害性情報、リスク評価書など)はトン数帯によって異なりますが、トン数帯についてはまだ決定されていません。

 

また、インベントリー収載物質(既存化学物質)については、当局が危険化学物質管理政策、計画を起草できるように、

1.物質同定に関する情報(CAS No.、中文/英文物質名)

2.会社名、担当者、登録者の類型

3.トン数帯(平均年間トン数)

の登録が求められます(予備登録)。

 

製造・輸入量が一定の量を超える既存化学物質、優先物質については新規化学物質同様、製造・輸入状況、物質の特性、有害性および暴露評価資料の登録が求められます。

 

毒性化学物質管理法改正案では、新規化学物質、優先物質の登録(第71項)の施行は法公布後1年とされています。

従って、既存化学物質増補届出・収載の機会がもう一度ある可能性があります。それに備えて、輸出実績証明資料等を準備しておくことをお勧めします。