【化学物質管理】韓国:化評法(所謂、K-REACH)の進捗状況についての最新情報


2013年 2月 07日(木曜日)

130日、韓国を訪問し、化評法の進捗状況、見通しなど、化学物質管理に

ついて調査、最新情報を入手しましたのでご報告いたします。

 

化評法

 

・春節明けの国会で審議、5月には承認される見通しである。従って公告は5月末

 から6月初めとなる見込み。当初計画より半年遅れるが猶予期間を短くして対応

 するので施行日は変わらない(20141月)。

 

・予備登録はやらないことになった。製造量と危害性により第1優先物質は

 3年後まで、第2優先物質は5年後まで、第3優先物質は8年後までに登録を

 完了しなければならない。法成立後、製造輸入量報告に基づき誰がどれ位製造・

 輸入しているかが公示される。

 登録に際しては製造・輸入者はREACHSIEFのような協議会を自発的に

 つくり、データ共有、試験の重複回避を図ることになる

 

・新規物質の登録は20141月から。これまで新規物質申請は約300件/年で

 その半数はCBI申請(総称名で開示)。

 

・新規物質の少量免除については昨年の化学工場事故の影響もあり0.5t以下と

 する案も検討されたが、結局1t/事業者を超えないこととなった。

 化評法が施行されても産業安全衛生法はそのままなので、100kg以上の

 新規化学物質は毎回届出が必要なことに注意。

 

・登録者は韓国内の製造者、輸入者であり使用者は登録者になれない。国外企業は

 登録者にはなれないので韓国内の代理人によることになる。代理人は法的には

 輸入者の代理人である。韓国の法人、個人であれば代理人になることが可能で、

 中国のような条件はない。

 系列会社の現地法人が登記していれ登録資格がある。輸入者に詳細を開示したく

 ない場合、ペーパーカンパニーを韓国内につくるケースが増えるのではないか。

 

GHS

 

・韓国では中国のように税関がSDSを要求することはない。GHSに対応したSDS

 表示の義務が守られているかは事業所査察でチェックしている。

 

・単一物質についてはすでに2011年からGHS対応が求められているが、

 20137月からは混合物についてもGHS対応が求められる。

 

・有害化学物質管理法(TCCA)は有毒物質のみを対象としているが、

 産業安全管理法 (ISHA)ではGHSで危険有害性に分類される物質すべてが

 対象となる。

 

・以前はTCCAISHAの分類結果が異なっていたものがあったが、現在は

 UN GHS 3rd Version に従って統一されている。WEB公開されているNIER

 分類結果はTCCAによる有毒物質についてのみであり、自社データなど根拠が

 あれば必ずしもこれに従わなくてもよい。

 

SDS、ラベルは基本的には韓国語(ハングル)で表記しなければならないが、

 試験機関など英語が分かる専門家が使う場合には英語版SDSでも認められる。

 

2012126ISHA改正により、SDSには韓国の供給者の連絡先を記載しな

 ければならない。法律に成文化されてはいないが様式で定められている。

 事故が起きたときに対応できるところとして、韓国内の緊急連絡先を記載

 しなければならない。

 

・工場のインスペクションは厳しく、修正措置がかなり多い。特にSDS

 第15項目、適用法令については韓国の法令の記載が必須であることに注意。

 

以上のように、韓国では化評法施行がいよいよ現実となってきました。化評法では

新規化学物質のみならず、優先指定された既存化学物質についても登録義務が

課されます。登録期限まで猶予期間はありますが、CMRPBTHPVなど

該当しそうな物質について準備を進める必要があります。

また、20137月から混合物についてもGHS対応が義務となり、ハングル表記、

韓国適用法規調査が必須となります。

弊社では、今後も新しい情報が入り次第、皆様にお知らせするとともに、

韓国GHS対応SDS、ラベルの作成、登録手続き代行等の業務を受託いたします。

 

 

ご不明な点やご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

岩本


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TEL 03-5642-6144