2013年 10月 02日(水曜日)
可燃性液体を含む混合物について、危険性評価がなされていないと、
中国指定機関での評価の実施が求められ、従わない場合、罰金が課される可能性があります。
|
9月26日、国家安全生産監督管理総局(SAWS)は「危険化学品目録」2013年版(意見公募版)を
公表しました。意見提出は2013年10月31日までです。
危険化学物質はGHS改訂4版の分類基準(28項目)に従って選ばれています。収載された
危険化学品は物質が主ですが混合物も含まれていて、全部で2936種あります。これまでの目録
(2002年版)には3777種が収載されていたので、841種減ったことになりますが、1つの名称に
いくつかの組成の混合物が含まれる場合もあります。
特に、目録の最後、2936番「可燃性溶媒を含む合成樹脂、塗料、補助材料およびその他の製品
(密閉式引火点≦60℃)」には、注意が必要です。引火性液体として区分1、2、3に分類される
場合はすべて目録収載の危険化学品となります。
「危険化学品目録」収載物質は、「危険化学品安全管理条例」およびその下位法により義務が
課されています。日本からの輸出に際しては、中国国内の24時間対応可能な緊急連絡電話番号
を含むGHS対応中国語SDSおよびラベルが要求されます。
2013年9月1日、「化学品物理的危険性鑑定・分類管理弁法」が施行されました。
同法により、「危険化学品目録」に収載されている物理危険性がある成分を1つ以上含有する
混合物については、混合物としての物理危険性の確定が求められます。
混合物としての物理危険性分類がなされていない場合、SAWSが公告した鑑定機構に鑑定を
依頼し、その結果に基づき分類評価書を作成、NRCCに提出して確認してもらわなければなり
ません。危険化学品に分類された場合、SDSとラベルを作成し、危険化学品登録を行わなけれ
ばなりません。
「危険化学品目録」収載の物質を含む混合物、特に可燃性液体を含む混合物の中国への輸出に
際しては、SDSの不備により通関で差し止められることがないよう、予め混合物としての物理
危険性分類を実施しておくことをお勧めします。
テクノヒルは日本カーリット株式会社と提携し、危険性評価試験を受託しております。
混合物の引火点測定など、お困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
|
TEL:03-5642-6144 担当:岩本